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割とぶっちゃけ気味な、日常日記です。好きなことや感じたこと、時にはグチもあるけれど、いろいろ書き綴っていきます。
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『たべて うんこして ねる』 作・絵:はらぺこめがね 2023年3月31日初版発行 岩崎書店

「食べて」「うんこして」「寝る」というシンプルな欲求を描きつつ、どんな時だって、どんな気持ちの時だって「たべて うんこして ねる」が出来たらそれで十分。大いにいいじゃないか、という肩の力が抜けるような、生きる力をもらえるような一冊で、シンプルな分、響くものがあります。
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『黒ねこのおきゃくさま』   作:ルース・エインズワース 訳:荒 このみ 絵:山内ふじ江 1999年10月15日 初版

ある冬の夜、まずしいおじいさんが週に一度の楽しみにしていたささやかな晩餐。そこに雨に濡れたひもじそうな黒猫が訪れ、猫が求めるままに自分の食べ物をわけてあげるおじいさんだったが…。


おじいさんと猫の一夜の物語。
子どもの頃に読んだことがある、と自分の子に読み聞かせながら思い出しました。
絵柄の優しさも相まって、自分の利を問わずに全部猫にあげてしまうおじいさんだとか、満たされて満足そうな猫とのあたたかい時間だとか…無償の愛的なものを感じる一方で、善行を行えば良いことがある、という希望にも繋がる、というのが子ども心に響きましたし、好きな本だったな~と思い出したものです。
読んでほっこりとした気持ちになります。
ただ、読み聞かせには結構時間がかかるので、時間にゆとりを持ったうえで穏やかな気持ちで子どもに読んであげたい本でもあります。

『ふしぎなかさやさん』 作:たなか鮎子 発行:講談社  2022年5月17日発行

あそびに行こうとした主人公、レミ。壊れた傘の代わりにお母さんにピンクの傘を差し出されるけれど、そのまま外に出ていき。
通りに出ると、雨が強くなってきて「あめなんてだいきらい」と大きな声で叫ぶと、お店の奥から「あめ、おきらいですか?」と不思議な声がして…。


 主人公がちょっと不思議なお店に迷い込んでちょっとした冒険(ファンタジー体験)をする話。
 猫と傘屋のおじさんが出てくるのですが、『ちょっとした冒険』に読んでいる自分もワクワクしたりドキドキしたり。
 ブルーからダークブルーの色合いを基調としている分、見せ場のページでは色彩が色鮮やかで印象的。優しい絵柄と色合いで、あたたかい気持ちになれる一冊です。
 憂鬱な雨の日も好きになるような、そんな絵本で、私の大好きな絵本となりました。
5月に発行される、『瓜を破る』の鍵まいアンソロジー「君を通して色が変わる」に参加させていただきました。
全年齢~R18という中、安定の全年齢~R15未満な感じの展開で書きました。
鍵まい…初々しくて可愛いんですよ。で、全力でお互いに恋してる。
そんな二人の、付き合い立てから少し慣れてきた頃…作中から半年ほど経った頃の春、花見デートのお話を書いています。発行時期は初夏といった陽気ですけどね;
ちょっとでも鍵まいらしい、と思っていただける場面があったらいいなと願いつつ。手元に届くのを楽しみに待ちたいと思います。(参加者さんの鍵まい読むの楽しみ…!)
今年の桜の開花はずいぶんゆっくりだな…と思ったのですが、満開を迎えて見頃だと思った途端に雨降りですよ。花を一気に散らしてしまうの。
こういうの、なんて呼ぶんだっけ…そういえば前に二次SSで書いたわ! と思って引っ張ってきました。『桜雨』とか『桜流し』って言うそうですね。
書いた時に調べたのに、脳みそにこれっぽっちも残っていないという…。

とにもかくにも、私が住んでいる地域ではソメイヨシノの桜の時期が終わりを迎えております。
そんな桜をテーマにしたフラジャイルの森井×宮崎で書いた『桜』というお話の後半を載せておきます。なんとなく気分で。



          *

「……はー、きれい。やっぱり見に来て良かったです」

 ベンチに腰掛け、荷物を横に置いた宮崎は青空に映える満開の桜を見上げて目を細める。
「買った団子を食べますか? 宮崎先生は花より団子でしょう」
「もう、それは忘れてくださいっ」
 ぷくりと頰を膨らませた宮崎に森井は口の端をあげ、隣に腰掛けて煙草に火を付けた。
「ちょうど今日が見頃ですかね。明日、予報通り雨が降ったら一気に散るだろうし」
「なんで毎年綺麗に咲き揃う頃に雨が降るんですかね。あっという間に散っちゃうのが残念すぎて……」
「昔の人はそれも風流だと楽しんでたそうですよ。桜雨とか桜流しって呼ぶらしいですけど」
「へー、森井さん詳しいですね」
「たまたま天気予報のコーナーでそんな話があったんで」
 澄んだ青空の下、桜を前に雑談を交わしていると強い風が吹いて花弁が舞い散る。
 まるで桜吹雪といった光景に宮崎が目を瞬かせていると風が止み、森井は笑んだ。宮崎の団子状にまとめた髪に桜の花が一輪、引っかかっている。それはまるで髪飾りのようで。
 外してやろうかと手を伸ばしかけ、もうしばらくそのままでいいかと思い留まる。
 素朴な彼女を彩る桜の花。
 森井は桜の木を見上げる宮崎を眺め、柔らかな表情を浮かべた。




プロフィール
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いずみりら
性別:
女性
自己紹介:
十年以上の年月を経て、SNSから個人サイトに戻ってきました。忍者ツールが生きていてビックリ。
忙しくてオタ活出来てないけどオタ活したい2児の母。
隙間時間に二次創作だったり推しごとだったり、仕事や普段感じたことなど壁打ち的になんでも書き込みに来ます。
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