【加地×香穂子】的なプロローグ

『ネタメモ』を読み返してたら、コルダの加地くんのモノローグを発掘しました。
こんなの書いたっけかな…？　と記憶を辿っていったら、加地日野合同本用に考えてたものの一案だと思い出し。
短編オムニバス構成のプロローグ用に書いたものだ、という事で、ちょっと投下しておきます。
興味のある方は続きからどぞ。

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・Happy Days

　君の音色に心惹かれ、君自身に恋焦がれ。
　隣にいられるだけでも幸福だったはずなのに、
　僕の想いに君は応え、僕達は恋人同士となった。

　一緒にいられるだけでも幸せ――。
　そう思っていたのに、同じ時間を過ごす内に
　君の存在を強く求めてしまう僕がいた。
　嬉しそうに笑う君の笑顔を、ずっと見ていたくて。
　こんな欲深い僕を知られたくなくて。　
　僕は君を大切にするつもりで、触れられずにいた。

　けれど、君は言った。両想いだという事を忘れているんじゃないかって。
　その言葉に僕は気付かされた。
　僕が想うように、君も僕を想っているのだと。　

　好きだから、相手を知りたい――そして触れたい。
　当たり前の事を、僕は見落としていた。
　そして。
　その日を境に、僕と君との距離はずっと近くなった。
　

　これから綴られるいくつかの話は、
　そんな僕と彼女の、その後のStory――。