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割とぶっちゃけ気味な、日常日記です。好きなことや感じたこと、時にはグチもあるけれど、いろいろ書き綴っていきます。
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ちょいと書きかけのSSを投下しておきます。
ルーエン×皐月、ED後の設定で~。

   ↓書きかけ1本目。

 ある夜の夕食時のこと。
 俺は箸を置き、口を開いた。
「いい加減にしつこいぞ。さっきから美味いと言っているだろう」
「だから、どんな風に美味しいの?」
「…………皐月」
 名を呼ぶ声に、自然とため息が混じる。
 以前から皐月が料理の味の感想を求める事はあったが、最近は特にその傾向が目立つ。
 美味いものは素直に美味いと言っているのに、どういう訳かそれだけでは納得しない。そして今のように、『どんな風に』と詰め寄ってくるのだ。
 じっと見つめる視線は、黙り込んだ俺から外されることはなく。居心地の悪さを感じて湯飲みに手を伸ばすと、向かいに座っていた皐月が立ち上がった。
「もうっ! だから『美味しい』だけじゃ、どんな風に美味しいのか分からないでしょう!?」
「…………。味の評価をして欲しいのなら、アガシオンにでも頼めばいいだろう。俺は料理人でも美食家でもないからな」
「ルーエンのバカッ! ……もういいよ。じゃあ、アガシオンさんを呼んで!」
 ギッと俺を睨みつけて。どうしてか分からないが、皐月は怒っているようだ。
 有無を言わさないといった様子に、俺は深く息を吐き、二階に上がって言われた通りにアガシオンを召喚した。
「お呼びですかな、マスター」
「……ああ。と言っても、用があるのは俺ではなく皐月だ。悪いが、話を聞いてやってくれ」
「ええ、仰せのままに」
「俺は部屋で休んでいる。どうもあいつは、俺に対して苛立っているようだからな」
「おや、これは珍しい。仲の良いお二人のこと、ケンカとは無縁と思っておりましたが」
「……無駄口を叩く前に、さっさと役目を果たすんだな、アガシオン」
 軽く睨みつけると、アガシオンは一礼して皐月の元に向かっていった。
「…………チッ」
 一人になり、俺は自室で横になる。
 目を閉じて眠ろうとするが、なぜか怒った皐月の顔がちらついて眠ることが出来ない。
(そういえばあいつ、俺に『バカ』と言った時に泣きそうな顔をしてたな……)
 よく考えてみれば、怒りという感情の裏に別の感情が押し隠されていたような――。
「…………」
 寝返りを打ち、息を吐く。
 たかが料理の感想で、どうしてそこまで必死になるのか理解出来ない。そして理解出来ないからこそ考えても答えは見つからず、眠れないままに少しの時間が経ち――。
 コンコン、とドアがノックされる音に体を起こすと、アガシオンが部屋に入ってきた。
「ああ、お前か。どうだったんだ、あいつの様子は」
「その事ですが、今回の件は全面的にマスターに非がございます」
「…………どういうことだ」


 


   ↓書きかけ2本目。



――別に雨は嫌いではない。

 ルーエン・エグランティーンは雲に覆われた空を見上げ、胸中でつぶやいた。
 急に降り出した大粒の雨に、周囲の人間は傘を差したり走り出したりと慌しくしているが、彼は気にも留めず、ゆっくりと歩き出す。
 雨に打たれ、全身があっという間に濡れていく。それでも、それを心地良いとルーエンは思った。
 秋も終わりというこの時期に降る雨は、人間にとっては避けるべきものである。
 だが、悪魔である彼は気温に対する寒暖の感覚はないに等しい。だからこそ、自然のままに身を任せることは別段不快ではないのだ。
「…………」
 帰路を急ぐ人々を横目に、ルーエンはふと持っていた布の袋に視線を落とした。
「ああ、そういえばこれがあったな。仕方ない、少し急ぐとするか」
 つぶやき、足を速める。その顔には、小さな笑みが浮んでいた。
 袋の中身は、今晩の夕食の材料が入っている。
 濡れても構わないような物ばかりだが、ずぶ濡れになった荷物を見て、帰りを待っている少女が何を言うか分からない。
 すっかり見慣れた道を早足で抜け、今や住処となった御剣骨董品店へと戻ると、物音を聞きつけたらしい少女――皐月が顔を出した。
「お帰りなさい、ルーエン。雨、大丈夫だった……って、その格好!」
「……?」
 驚き、大声を上げた皐月に、ルーエンは眉間に皺を寄せる。
「どうかしたのか?」
「どうかしたのか? じゃないよ! ずぶ濡れじゃないの……」
「ああ、悪いな。一応、急いで戻っては来たんだが、荷物が濡れてしまって――」
「もうっ、荷物はどうでもいいってば。ちょっと待ってて、今バスタオル持ってくるから」
「あ、おいっ……」
 パタパタと奥に向かう皐月は、制止の声を聞かずにあっという間に姿を消してしまう。
 想像したものとは違った思いがけない反応に、ルーエンはその場に立ち尽くし、目を瞬かせた。
「荷物はどうでもいい……?」
 言われた言葉を繰り返して首を傾げていると、皐月がバスタオルをいくつか抱えて戻ってきた。
「はい、まずジャケットを脱いで」
「は……?」
「いいから、脱いでってば!」
「……あ、ああ」
 勢いに押し負け、ルーエンは言われた通りにジャケットを脱ぐ。それを奪うように受け取った皐月に更に促され、シャツも脱ぐ事となり――。
(……なぜ、玄関先で上半身裸にならなければいけないのか)
 不服とばかりに眉間の皺を深くしていると、ルーエンの胸にぽすんとバスタオルが押し当てられた。
「ルーエンはそれで体を拭いて。それから、ちょっと屈んでくれる?」
「皐月……?」
「いいからっ」
「……はいはい」
 行動の先を促す声を素直に聞き入れたルーエンに、皐月は頭にバスタオルを被せ、わしゃわしゃと髪の水気を拭き取る。



 


…ということで。
こんな序盤のみの書きかけを投下してすみません;
一応、こんな感じの話をスパコミ合わせで考えてますよ~ってことで(苦笑)
あ、他にも各キャラで考えております。2話ずつぐらい書けたらいいな~と。
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